先日ある会合の新年会があった。
殆どが面識のない人たち、知り合いは司会やら何やらで忙しく立ち回り、私など取り付く島もない。席の周りには初対面の人たちばかり、高齢者が多い。
こういう時盛り上がる話がある、それは病気の話である。一度堰を切ると、もう止まらない、「自慢話」が始まる。
先隣の人は、乾杯の前から一人で缶ビールをあおっている。
対面の人は私よりかなり若いが、いかにも病気持ちという体格と赤ら顔、「医者から止められている」と言いながら、ビールを次々と空けていく。高血圧と、糖尿病という。
そのお隣りは「糖尿病だから」と、ノンアルコール飲料を飲みながら、長年血糖値が下がらず、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が9.7だと言う。甘いものが好きで、なをかつタバコも辞められらないのだという。
私が、殆ど食事で糖尿病を克服したのだと言っても、自分がいかに大変か医者にこう言われた、あーだこうだと殆ど聞く耳を持たないのだ。治す気が無いのではないのだろうが、どうなんだろうと思ってしまう。
もちろん元気な方々も多いが、座布団に座れない人も多くいて、椅子利用か、テーブルの下に足を投げ出したり、色々である。私も、胡座をかくより、正座していた方が楽になってしまった。
たまたま話をした人がそうだったように、糖尿病や予備軍と言う人は、身近な知り合いにも多くいる。
この歳になると3人寄れば話題は病気と薬と病院、すぐ「病気自慢」が始まる。